下痢

どんな病気?原因や症状

下痢の原因でもっとも多いのがウィルス感染(胃腸かぜ)によるものです。ロタウイルスやノロウイルス、アデノウイルスなど、感染性の強いものもあります。

腸の粘膜が傷ついて、水分や栄養分を十分吸収できないためにおこり、下痢が数日から1週間程度続きます。

当院での治療方針

原則として整腸剤を処方します。下痢がひどい時は、下痢用のミルクに変更していただき、離乳食(食事)を一時中断してもらう場合があります。
乳幼児においては1週間から2週間下痢が長引くことも珍しくありません。

ご家庭で御注意頂きたいこと

イラスト:イオン飲料は〇、ジュースは×

下痢の場合は、水分と塩分の補給が大切です(経口補水液がお勧めです。)下痢で失われた水分と塩分をおぎなう必要がありますが、一般的な果物ジュースなどは塩分が少なく、糖分が多いのでおすすめしません。また、水分を多く摂るからといって水っぽい便にはなりません。

母乳

吐き気がおさまって飲めるようになれば、そのまま続けましょう。

ミルク

ミルクを薄める必要はありません。飲めるようならしっかり飲ませて下さい。

離乳食

吐き気がおさまって食べられるようになれば、これまで通りの離乳食を続けて、下痢で失われた栄養を補います。うどん、豆腐、白身魚、鶏のささみなどがよいでしょう。          糖分を多く含む飲み物や食品(炭酸飲料、ジュース、スポーツドリンクなど)は、下痢を悪化させることがあるので避けましょう。

幼児食
イラスト:食事のカット

吐き気がおさまって食べられるようになれば、栄養とカロリーを補うために食事をはじめましょう。炭水化物(ご飯、うどん、パン、じゃがいも)、豆腐、白身魚、鶏肉など脂身の少ない肉、野菜、果物、ヨーグルトなどを含む食事をおすすめします。
糖分を多く含む炭酸飲料やジュースなどは避けましょう。