- 熱さましのはどのようなタイミングで使いのが良いですか?
- 38.5度以上の場合に使っても良いです。ただし、私たちの身体は風邪をひいたりばい菌が体に入った時に熱を出すことによって免疫力を高め、早く治ろうとしています。熱さましを使わないほうが良いという人がいるのはこのためです。ただ、子供は高熱がある場合ぐったりして水分を摂らなくなることがあります。脱水を起こし状態が悪くなります。熱さましを使うことによって、一時的に熱が下がると子供はその間は元気になります。その時に水分を十分にあげて脱水しないようにしてください。別の言い方をすれば水分を十分に取らせるために熱さましを使う訳です。ですからたとえ39度の熱があっても子供が活気があり水分が取れていれば必ずしも熱さましを使う必要はありません。
- 咳止めは飲ませたほうがいいですか?
- 子供が風邪をひいた時、咳止めを希望されることが時々あります。
咳は咽喉や気道に炎症が起こってできている痰を体が出そうとして咳が出ます。
大切なことは咳が出ている原因を治療することです。症状としての咳を薬で止めてしまうと、子供の場合痰が溜まって、逆に肺炎になったりすることがあります。症状がとてもひどい場合以外には咳止めを使わないほうが良いと思われます。
- 小児科と他の科の使い分けはどのようにすればいいですか?
- 全ての症状においてまずはかかりつけの小児科を受診されることをお勧めしています。小児科医がトータルに患者さんを診察して、必要があれば各専門家への受診をお勧めしています。
- アレルギー検査はしてもらえますか?
- アレルギー検査は参考にはなりますが、必ずしも正確な検査結果が得られるとはかぎりません。なぜならばアレルギーがなくても陽性にでることがあり、逆にアレルギーがあっても陰性にでることがあります。多数の項目で陽性に出た場合に判断に迷うことがしばしば見られます。一番簡単なのはすべてを除去してしまうことですが、その場合不必要な除去が多くなり専門家も勧めていません。アレルギー検査は症状を強く疑う場合に医師とよく相談をして検査をすることが必要です。
- 赤ちゃんの鼻づまりはどうすればいいのでしょうか?
- 赤ちゃんは風邪をひくと、鼻水、鼻閉でおっぱい(ミルク)の飲みが悪くなることがあります。これは、体のつくりが小さいためです。鼻水の薬は、鼻水を粘っこくして鼻水を減らすので、赤ちゃんの場合、逆に鼻閉が強くなることがあります。
母乳をあげているおかあさんの場合、裏ワザがあります。
- 母乳をしぼる
- スポイト(100円ショップで購入)で、赤ちゃんの片一方の鼻の穴に、母乳を3-5滴入れる。
(上記のイラスト)
- 2-3分待って鼻水が柔らかくなってから、鼻吸い器で鼻水を吸います。次に反対の鼻の穴に同様にします。
- 赤ちゃんは怒りますが、一時的に鼻の通りがよくなります。
- 哺乳の前、フガフガしてぐずっている時など、1日何回やってもかまいません。
- 欧米では生理食塩水という、体の濃度になった塩水で同様のことをします。
- 注意点:両方の鼻の穴に、同時におっぱいをいれてはダメ(溺れるかも?)。
- 赤ちゃんの肌の手入れについて教えてください。
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- 入浴時は、石鹸の泡で洗ってください。ポンプ式の泡石鹸か、固形石鹸の場合は泡立てネットで泡立ててください。
- 石鹸は特別な石鹸でなくてもかまいません。
- お母さんの手で、しっかり揉むように洗ってください。
- お風呂からでたら、軽く体を拭いて、まだ体が湿った状態で、保湿剤をたっぷり塗ってあげてください。
- 赤いところ、湿疹がある場所は、最初に一番弱いステロイド軟膏(ロコイド)を縫ってください。その上から、保湿剤を重ね塗りしてください。