風邪

どんな病気?原因や症状

イラスト:風邪

ウィルスは細菌よりずっと小さく、風邪をおこすウィルスは200はあるといわれおり、健康な子どもは平均して1年に6回は風邪をひきます。
症状としては、熱が2-3日、鼻水、咳が約1週間続いたりします。

当院での治療方針

風邪の特効薬は今もなく、基本的には治るのを待つしかありません。さいわい、ほとんどが自然になおります。むしろ薬は身体によくないこともあります。

ご家庭で御注意頂きたいこと

1、抗生物質は不要です
抗生物質は細菌には効きますが、風邪(ウィルス)には無効です。中耳炎や、風邪をこじらせて副鼻腔炎、肺炎になった時のみ効果があります。
むしろ下痢などの副作用がでたり、風邪に抗生物質をいつも使っていると、薬の効かない耐性菌がでてきて、本当に抗生物質が必要なときに、薬が効かなくなってしまいます。耐性菌はいま大きな問題になっています。

2、発熱
解熱剤を処方します。発熱のついての記載はこちら

3、鼻水
鼻水はウィルスを排除しようという身体の防衛反応です。無理に止める必要はありません。しかし鼻水で息が苦しくなることもあります。そんなときは、小児科医を受診し、抗ヒスタミン薬を処方してもらったり、時に鼻水を吸引してもらってください。

4、咳
咳も同様に炎症でできた痰などを気道から出して、きれいにしようという身体の防御機構です。強い咳どめで咳を止めてしまうと、痰が溜まり、肺炎になることもあります。ただし、咳がひどくて嘔吐したり、夜眠れない時は、咳止めで少し楽にしてあげることも必要です。 風邪の治療は昔も今も、身体を休めて治るのを待つしかありません。しかし風邪は万病の元とも言います。症状が長引くようでしたら、かかりつけの医者に診てもらってください。