子供のよくある症状

嘔吐

嘔吐時の注意点

嘔吐の原因で一番多いのは胃腸かぜ(胃腸炎)です。最初の1日目は何度も嘔吐しますが、2日目にはよくなります。代わりに、1日目の後半か2日目から下痢がはじまり、2-3日続きます。

嘔吐で一番心配なのは脱水です。家庭での脱水の治療としては経口補液療法を行います。これは薬局で売られている脱水改善用の飲み物(OS-1など)を用います。OS-1の内容は点滴に近い成分で、点滴と同じ効果があります。経口補液療法の大事なポイントが2つあります。

ひとつめは少量を与えること。5-10ml(スプーン1-2杯)くらいからはじめてください。

ふたつめは頻回に与えること。数分毎にあげてかまいません。 嘔吐の改善がみられない時は、医療機関を受診してください。

嘔吐時の注意点

子どもはいろいろな原因で嘔吐します。吐いたものの中に血液(赤―黒色)や胆汁(濃い緑色)が混じっていないかどうか、発熱、頭痛、腹痛などの他の症状がないかどうか、全身状態(ぐったりしてないかどうか)を注意してください。そしてこのような症状があるとき重症の病気の可能性もありますので、早めに小児科を受診してください。